ヘッドフォン(headphone)

ヘッドフォン(headphone)イヤフォン(earphone)は、電気信号を音響信号に変換する小型の装置であり、再生装置や受信機から出力された電気信号を、耳に接近したスピーカーを用いて音波(可聴音)に変換する。両耳にあてたり(ステレオフォン)、差し込んで(イヤフォン)単独で音を聞く際に用いる。また、マイクを備えたものはヘッドセットとよばれる。これらは、必然的に製品数も多く、高音質かつ高装着感が要求され、高性能化している。
ヘッドフォンは省スペースで、わずかな音漏れがあるとしても、他人に迷惑をかけることは少なく基本的にひとり1個のヘッドフォンで聴くためスピーカーと異なる条件に差はない。スピーカーの場合はセッティングや部屋の構造で性能を充分に活かしきれるかが左右されるが、ヘッドフォンにはそうした部屋の影響は皆無であり、環境的な要素に左右されない。

ヘッドフォンの構造タイプ

ヘッドフォンの構造は、発音部分の背面が開放されているタイプ(開放型オープンエアー型)と、発音部分の背面を密閉したもの(密閉型クローズド型)があり、前者は一般に高音が良く伸び音がこもらない反面、低音がやや弱く、音漏れが大きい。
後者は遮音性が高く、音がこもるものも多いが、低音が強い。
また、スピーカーの場合には一般的に数10W以上のパワーが必要で、そのクオリティの影響が大きいが、ヘッドフォンはかなり省略できる。実際にCDプレーヤーに付属しているヘッドフォン出力でもほとんどの場合問題なく聴くことができる。

ヘッドフォンの接続端子

接続端子としては直径6.3mmステレオプラグ(コネクタ)、ポータブルオーディオ用とされる、3.5mmステレオミニプラグ(コネクタ)や、さらに小型のものもある。音質としては接触面積の多いコネクタの方が有利とされ、高級ヘッドフォンでは標準プラグ(コネクタ)を用いている。変換プラグが付属しているものも多い。アナログFM変調、Bluetooth、Wi-Fi無線や赤外線ワイヤレスのものも増えてきた。

ヘッドフォンのメリット

ヘッドフォンのメリットは、まず、スピーカーと比べてコストをかなり抑えて高性能な製品が選択できる。複数のユニットやエンクロージャー(スピーカーユニット後部から出る音を「封じ込め前部」の音に干渉させない機能)が音質に大きく関わるスピーカーの場合、音を良くするためにはそれらの要素のどれひとつであっても疎かにはできず、結果的にコストを下げることになる。それに対してヘッドフォンは、高性能化を追求したとしてもドライバーは左右にひとつずつ、コスト的、物理的にスピーカーとは比べものにならない有利な存在である。
デメリットとして、ヘッドフォンは音楽の聴き方そのものにスピーカーとは大きな違いがある。スピーカー再生はステレオフォニック (Stereophonic)を追求するが、ヘッドフォンやイヤフォンはバイノーラルフォニック (Binauralphonic)であり、本質的に異なる。スピーカー再生では左右チャンネルの音も左右の耳で聴き、再生音場を介在するが、ヘッドフォンは再生上の空間が存在しないため、左チャンネルの音は左の耳のみで聴くことになり、右側には入ってこない。つまり、ステレオ空間が異なってしまうため、音像の定位と臨場感が違ってくる。

ホームページ制作 京都