オーディオボード(audio board)

オーディオボード(audio board)

オーディオボード(audio board)

土台が揺らいでいたり軟弱だったりするとサウンドは安定しない。その代表例が畳であるが、フローリングであっても、安心とはいえない。

そこで土台から固めるのがオーディオボードの役割である。またスピーカーが鳴ると、その振動がさまざまな形で床を伝わり、プレーヤーやアンプなど、他のコンポに悪影響を及ぼす。これもきちんと振動から遮断するなど、濁りのない本来のサウンドを引き出す必要がある。こう考えてくると、ただの平らな板ではいけないと理解できる。

素材と構造の両面から割り出された各社の製品には、深いノウハウが詰まっており、現在のオーディオボードは、振動力学の最先端で考案された、ハイクオリティーなものが多い。
オーディオボードは広い面積と重量でセッティングの安定性を高めるのが主眼だが、むやみに重いものよりも、素材の特質を生かしたより効果的な制振のはたらきするものが増えている。そして音のチューンまでを行う高機能なアクセサリーとしてのポジションを高めている。 素材はオーディオラックと同様だが、製品ベースでみると、ある程度の厚みをもつ標準的なものから、ラック内で棚板と機器間にセットできる下敷き状のスリムなタイプの薄型(数ミリ程度)でコンパクトなボードまである。
薄型ボードは、オーディオラックを交換することなく手軽にグレードアップがはかれる。

このようにラック内で使うのはここ最近の傾向だが、もちろんオーディオボードとしてのオーソドックスなセッティングも重要である。畳部屋の場合、ムカイの御影石やTAOC(タオック)の鋳鉄系など、重さのあるボードの方が、足元が定まって安定する。バック工芸社は天然木材系の響きに強い。ポリマー系はクセのないニュートラルな音調が特徴。 カーボンはリアルタイムでこなすハイレスポンスな気持ちよさのある典型的な高速系デバイス。微細な振動ほどオーディオでは有害とされるが、その点で際立つ効果をみせるのがfo.Q(フォック)の製品。これは原理からして異なるハイテクで、振動を一旦電気にかえ急減衰させる仕組み。さらに力-ボンゴムを主体とした新種のハイブリッドボードは「柔らか硬い」というユニークな感触。
回転系をもつプレーヤーの音質改善はもちろん、アンプにも有効。スピーカーの場合は、スタンドの下に敷いて土台をさらに強化したい。

⇒オーディオラック
⇒インシュレーター

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