ドラム(Drum,Dr)は、基本的に太鼓系(バスドラム、スネアドラム、タムタム、フロアタム)シンバル系(ハイハット、ライド、クラッシュなど)
などのパーツから構成される。エレクトリックドラムと区別するときはアコースティックドラムとよばれる。
一般的なドラムセット(アコースティックドラム)の構成は次の通り。
ドラムセット太鼓系
バスドラム(Bass Drum)
右利きの場合、奏者の右足側の床に横倒しに設置し、ペダルを踏んで演奏する。2つセッティングして使用することもある(2バス)。バスドラ、ベードラ、ベースドラム、キック(Kick)とも。口径20インチまたは22インチが多く使用される。
スネアドラム(Snare Drum)
奏者の目の前、膝の高さに専用のスタンドで設置する。スネアサイド(スネアドラムの裏面のヘッド)にスナッピーと呼ばれるスチールやブラスなどの金属製の響線が装着されている事が最大の特徴。口径は14インチ胴の深さは5インチ前後が主流。
タムタム(Tom Tom)
バスドラムやシンバルスタンドに取り付けたホルダーまたは専用のスタンドを使い、バスドラムの上付近に設置する。複数設置する場合は、右利きの場合主に左から右へ小さい順に並べるのが一般的。一般的なセットでは通常2つ(ハイタムとロータム)を設置する。トムトムとも。
フロアタム(Floor Tom)
床に直接置くためフロア (floor) タムと呼ばれる。右利きの場合、奏者の右側に設置するのが一般的。
大口径のタムで代用する場合もある。並び順はタムと同様。
ドラムセット シンバル系
ハイハットシンバル(Hihat Cymbal)
右利きの場合、奏者の左足側、スネアドラムの直近に専用のスタンドで設置する。2枚のシンバルを専用のスタンドに取りつけ、ペダルで開閉しながら演奏する。通常、下側のシンバル(ボトム)のほうが厚めに作られている。下側の高さはスタンドに固定されており、上側(トップ)をペダルで上下させる仕組み。ペダルを踏みんだ状態をクローズ(閉)、踏み込まない状態をオープンと呼ぶ。
またワイヤーを使って奏者の右側や自由な位置に設置するリモートハットもある。また、2バス演奏時に左足を使用できない状態で、クローズ音が欲しい場合や、常時ハーフ・オープンの音が欲しい場合に使用するクローズド・ハットもある。左側に設置している場合、腕をクロスさせて右腕で叩くクロスハンド奏法が一般的。
ライドシンバル(Ride Cymbal)
フロアタムの上付近に設置するのが一般的。一般的にライドシンバルはハイハットのようにリズムをキープする目的で使われ口径は主に20~22インチで厚みがある。トップシンバルとも。
クラッシュシンバル(Crash Cymbal)
アクセントを付けるときに使用される。口径は主に16~18インチでライドシンバルと比べて薄い。
エフェクトシンバル(Effect Cymbal)
チャイナ、スプラッシュ、ベル、ゴング、カップチャイム、重ねシンバルなど、アクセント的に用いられる。
ドラムスティック(Drum Stick)
一般的な素材は、ヒッコリー、メイプルやオーク。スティックの先端(チップ)の形状やスティックの太さによって音色が変化する。