フィンガー・ボード（指板）

フィンガー・ボード（Finger board,指板）は、ネックの表面に貼られた薄く長い木片。演奏時に弦を指板に押さえつける位置を変えることにより、振動長を変え、結果的に音程が変わる。
フレットは長期間の使用に伴い摩耗して、ビビりが発生する。この際、フレットの打ち直しが必要となる。

フィンガー・ボード（指板）の材

フィンガー・ボード（指板）の材の分類。

音立ちのはっきりした締まった音(材が汗を吸収してくれるので滑りにくいというメリットもある)。

さらにアタッキーでサスティンをよくした感じ(現在は少ない)。
メイプルに比べて“甘くてソフトな”イメージ。
アタック感は弱い分温かみがある。
基本的に無塗装。

さらに硬<締まった感じ(高価)。
ローズ・ウッドより少し硬い分シャープで、“メイプルとローズ・ウッドの中間的サウンド。
高級ギターに多く使われる指板。
基本的に無塗装。

最もアタック感が出て明るい音。
やはり硬い材なので、シャープでクリアなサウンド。通常はネックと同じようにしっかり塗装されたものや、オイル・フィニッシュで薄く塗装されたものが主流。フレット交換時には塗装もやり直さなければならないので、ローズ・ウッドやエボニー指板と比べると割高になる。

指板（フィンガー・ボード）には緩やかなアール（カーブ、丸み）が付いているが、これも弾き心地に大きく影響する。
指板半径はフラット、シリンドリカル、コニカル、コンパウンドの4種類。

240Rくらいの目で見てわかるくらいの大きなアールのついたタイプ。
１＆２弦の１５フレットあたりを“１音チョーキング”してみて「音が詰まる」ところが一番低い弦高になる。
構造上あまり弦高は下げられない。

350Rくらいの緩やかなアールのついたタイプ。
ギブソンのギターをはじめ、多くのギターがこのタイプ。
弦高も低くできるし弾きやすい。

400R～フラットなアールの無いタイプ。弦高を極限まで下げられるので、
テクニカルなプレイはこのタイプが良い。

フレットとフレットの間をエグったような加工をした指板。
リッチー・ブラックモアやイングウェイ・マルムスティーンで有名な指板。チョーキングがスムースで押弦の力がほとんどいらないので、無駄な力がいらないのでテクニカル派向き。ただ、力が入りすぎると音程が上がってしまう。