Sting Ray Rickenbacker 4003 Thunderbird Ⅳ(ベース)

ここではSting Ray(スティングレイ)、Rickenbacker 4003(リッケンバッカー4003)、Thunderbird Ⅳ(ギブソン・サンダーバード)とったベースについてご紹介しよう。

Ernie Ball Music Man Sting Ray

レッド・ホット・チリ・ベッパーズのフリーを始めとするテクニカル系ベーシストに人気の高いスティングレイ(Music Man Sting Ray)が発売されたのは、1976年。このモデルが発売された当時、ミュージックマンで楽器の開発を担当していたのは、「レオ・フェンダー」で、その意味ではフェンダー・ベースの正常進化版がこのスティングレイであると言える。

スティングレイの特徴

ボリューム、トレブル(Cut&Boost)、ミドル(Cut&Boost)、ベース(Cut&Boost)3対1のペグ・レイアウトを持つヘッド、シンプルながら機能的なブリッジなど数々の特徴を持つスティングレイだが、中でも並列接続のハムバッキングPUと3バンドEQを装備したアクティブ・サーキットの組み合わせが生み出すサウンドは、バンドの中でのベースという楽器の“存在感”を変えてしまうほど革新的なものだった。
歯切れの良い太くタイトな低音ですっかり定番モデルとなり、ミュージックマン・サウンド”というひとつのジャンルを確立するに至っている。

Rickenbacker 4003

リッケンバッカーのモデル4003が発売されたのは1976年だが、その起源は古く、57年発売のモデル4000にまで遡ることができる。

ビートルズのポール・マッカートニーが使用したことで有名なモデルは、4000の上級機種として61年にリリースされた4001で、これに強化型トラスロッドを採用したのが現在のリッケンバッカー4003。

ホップなイメージの強いこのモデルだが、モーターヘッドのレミーが使用したことでメタル・プレイヤーにも根強い人気がある。

リッケンバッカー4003の特徴

リッケンバッカー4003の特徴は、響き渡るサスティーンと、パンチの効いた高音、重低音。

精巧なバインディングのストライプがエレガントにカーブしたボディとローズ指板を飾る。デラックス仕様の三角インレイとステレオ出力が標準装備されている。

Gibson Thunderbird lV

ギブソンのサンダーバードは、デザイナー・シリーズ・ギターの1機種としてリリースされたファイアーバードのベース版で、オリジナルの発売は1963年。

ギブソンサンダーバードの沿革

サンダーバードの形状は自動車デザイナーのRaymond H. Dietrichによってデザインされ、1965年にデザイン変更。ノンリバースボディとなり1969年に生産を一時終了。
1976年アメリカ合衆国、建国200周年記念モデルとして再登場後、1979年まで発売されるが再度生産終了。

そして1987年から現在まで発売されているこのサンダーバードIVへと移行した。

サンダーバードIVの特徴

このサンダーバードIVモデルの最大の特徴は、ネック材がボディ・エンドまで貫通するスルー・ネック構造を採用していることで、その優れた低音域の再現特性は後世のベース・デザインに大きな影響を与えた。サンダーバードIVのピックアップはハムバッカー×2で、ギブソン・ベース特有のコシの強いサウンドを生む。

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